- 30代後半の私立教員の年収がいくらか知りたい
- 私立教員の年収の決め方を知りたい
- 私立教員に転職するメリットを知りたい
公立中で11年間勤めたあと、私立高校へ転職した秋山ヒロです。
私立に転職したおかげで、ほぼ毎日定時で帰れるように。
生まれた時間で副業を育てて、2023年4月に独立しましたー!
今回の内容は「各私立による」というエクスキューズがつきますが、全て僕の体験のみなので、1つのサンプルとして価値があると思います。
30代後半、私立の教員(教師)が稼ぐ年収は
結論から。
2021年の源泉徴収票によると、僕の年収は650万円でした。
ちなみに平成28年学校教員統計調査では「約625万円」が私立高校教員の平均年収だそうです。
30代後半だし、平均と比較したら特に低くも高くもないな。
ちなみに公立教員の時代と比較したらどうなん?
たしかに公立との比較は気になりますね。
平均データだとざっくりすぎて分かりにくいので、僕の個人的なデータでよければお伝えします。
私立と公立の教員、年収の差は?
結論、差はほとんどありませんでした。
2018年…632万円
2020年…641万円
※2019年は公立・私立が混在しているため含めず
公立が年齢級であることを加味すれば、ほぼ差はないと言っていいでしょう。
ちなみに全国平均だと、私立高校教員の年収が公立高校教員より5万円ほど低いですね。
私立のほうが高いイメージがあったけど、そうでもないんやね。
僕もそのイメージでしたね。
でも、私立の給料がどのように決まっているかがわかったら納得ですよ。
私立教師の年収決定システム
公立と年収があまり変わらないのは、多くの私立が公立の給与体系に準じているからです。
僕が転職先として検討したのは以下の4校
- 現任校(大規模校)・・公立に準じる型
- A校(大規模) ・・・独自型(後述)
- B校(中規模)・・・公立に準じる型
- C校(小規模)・・・公立に準じる型
4つ中3校が公立とほぼ同じ年収に設定していました。
他のネット上の記事でも「私立は公立に準じるのが慣例」と記載されてますね。
- メリット:公立から転職しても年収が下がらない
- デメリット:成果を出しても昇給するとは限らない
進学実績やスポーツの実績を出してガンガン年収を上げたいなら、独自システムを採用している私立を選ぶほうが良いですね。
公立より年収が高い私立もある
前項のA校(大規模・独自の給与体系)は公立より給与が高い学校でした。
35歳:月収は公立+7万、ボーナスは公立+30万
いくら各種手当が含まれているとはいえ、さすがに驚きましたね。
でも理由は簡単に想像がつきます。
- 東大・京大合格者を出す進学校である
- スポーツでも全国的に知られている
- 上記の理由で志願者が増えている
つまりガンガンいこうぜ状態なわけです。
進路・部活動の両方でイケイケ(死語)なわけやね…。そりゃ給料も弾むわな…。
ですです。ぶっちゃけうらやましいですね…。
収入を目的として転職先を探すなら、このような私立を選べばよいかと。
私立教師vs公立教師、待遇がいいのは?
結論、福利厚生は公立のほうが良いです。
これは労働組合の存在が関係しています。
労働組合のメインの仕事は、待遇改善を教育委員会に要求することですから。
僕の自治体では労働組合が強めなので、公立の待遇は改善されてきたんですよね。
2022年1月に確認しているだけで、以下の差があります。
公立 | 私立 | |
---|---|---|
有給日数 (初任) | 20日/年 | 10日/年 |
特別休暇 | ・慶弔 ・健康診断 ・産休育休 ・コロナ疑い ・ワクチン接種 ・子育て関係 ・介護関係 | ・慶弔 ・健康診断 ・産休育休 |
明らかに公立のほうが休暇が充実していますね。さすが公務員です。
ただし待遇面は自治体によって差が大きいので注意が必要です。
私立の教員は年収以上にメリットあり
収入は公立と同じで、待遇は負ける。
それでも僕は私立のほうがメリットが大きいと断言します。
得意分野でポジションを取れる
私立では採用試験のときに面接試験があります。
そこで自分が勝てるポジションを表明することが可能なんですよね。
公立は赴任先が勝手に決められるので、全ては運と管理職次第になってしまいます。
僕は面接のときに「進路指導で成果をあげたい」「部活動は担当する気がない」と明言しています。
え、そんなワガママなこと言っていいんかいな?
好かれそうなことだけペラペラしゃべって、後から成果が出せない方が失礼だと考えましたね。
まあ、そのポジションに需要がなかったり実力不足なら不採用になるだけやしな。
ですです。
オールマイティより、自分が得意な分野で勝負する。ランチェスター戦略ですね。
そして不採用でも公立教員を続ければいいだけなので、失うものはありません。
定時退勤ができる
自分の得意なポジションを取れば、仕事がスムーズに進みますから定時退勤も可能です。
僕は転職して1年以上、ほぼ定時退勤を実行しています。
いやでも絶対に間に合わない仕事ってあるやろ!
…ありますね。
だとしても定時に職員室を出ます。教室や図書室で仕事をしますね。
なんでや!?
職員室にいなければ定時退勤キャラを作れますし、思いつきで任せられるどうでもいい仕事をせずに済みますから。
それって「仕事しないキャラ」もゲットしてしまわんか?
でしょうね。
僕は管理職に嫌われてでも、定時退勤キャラを確立しますよ…。
なぜ周りから嫌われてでも定時退勤をするかというと、年収をアップさせるためです。
私立の教員は、副業で年収を増やせる
私立教員は会社員と同じ身分になります。公務員と違って副業ができるんですよね。
僕は「複数の収入源を作ろう」と考えて、私立に転職しました。
そして2022年1月現在、本当に複数の収入源を確保することができています。
複業で収入源をたくさん作る
僕の給料日は月に複数回あります。
- 教員の給料日
- Amazonからの給料日
- クラウドワークスからの給料日
2と3に関して詳しく知りたい方は以下の記事が参考になります↓
教員は30代になったら私立へ転職しよう【年収が上がるから】
僕の持論ですが、30代の先生は全員私立へ転職するべきです。
このまま公立にいたら、子どもと関係のない仕事で身も心も時間も削られていきます。
- 定年を迎えたとき、残っているのは教員しかできない自分です。
そして冷え切った家庭。
教え子たちとの輝かしい思い出にすがって生きていく日々…。
そんな人生を僕は送りたくなかったので、サクッと退職しました。
転職先については、時間をあまりかけらない方は転職エージェントを頼るのが早いです。
僕は35歳と遅くなりましたが「ビズリーチ」に登録して情報を集めました!
なお、自力で私立への転職を検討してみようかなと考える人には僕の実体験を全てまとめたnoteが参考になるかと。
私立を探すコツや給料、提出書類のノウハウがまとめられているので、準備の時間が節約できます。
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